2015.12.16 INFORMATION "間(あわい)の消えゆく空間で −もうひとつのノボリベツ−"(2016年1月24日)
2016年1月24日
知里幸恵 銀のしずく記念館

"間(あわい)の消えゆく空間で −もうひとつのノボリベツ−"
日 時:2016年1月24日(日) 14:00 - 16:00
場 所:知里幸恵 銀のしずく記念館入場料:無料(*館内を見学の場合は入館料500円)
事業名:アイヌ文化講座事業 「知里幸恵銀のしずく記念館トーク」
主 催:特定非営利活動法人 知里森舎
共 催:知里幸恵 銀のしずく記念館

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−もうひとつのノボリベツ−

登別は、不思議な町だ。
山には葬りの地を意味するともいう「地獄谷」があり、人はそこから湧き出る温泉につかり「極楽、極楽」と黄泉返る。
海に面する地には「あの世への入口」とも称されるアイヌ文化の遺跡=アフンルパルがある。
どちらもあの世とこの世を想像させる場であり、さらにその海と山のはざまには、しばし現実から離れ、遊行の時を過ごすためのいくつものテーマパークが立ち並ぶ。

大地のエネルギーと人の記憶が結びついた土地、それが登別だ。

僕らはそんな登別を深く歩き、土地の人の話を聞き、そして僕らのノボリベツを想像し、作品や文章にしてきた。
本講演では、そんな現実の先にあるもうひとつのノボリベツを、語りと写真によって再現する。
ノボリベツを旅するような2時間を過ごしていただければ嬉しい。



[ディープ・ウォーク = 「深く、歩く」ということ]

僕たちが生活している白老や登別を中心に、歩き、見て、話を聞き、そして記録している。深い森に分け入るように、土地に深く深く歩み入ろうとしている。
合理的なことや数値化されたものが大きな価値をもつ今という時代の中で、それらとは異なる間(あわい)を感じ取ろうとしているともいえる。間とは、余韻や想像力のことである。そして感じたものを、僕たちそれぞれの領域である「ことばとかたち」が交錯するところで表現し、そこから何が生まれるかを探っていくこと、これが活動の原点である。ことばとは文章であり、かたちとは造形(彫刻や絵画)である。ひとつの成果として、詩・歌・句・美の共同誌
「鹿首」第8号(2015年10月出版)に、「間(あわい)の消えゆく空間で」を国松と立石が共同で執筆した。その内容が本講演のベースとなっている。
Kineta Kunimatsu
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